今回は、物流シーンにおける貨物のセキュリティ対策として近年注目されている「電子錠」について簡単にご紹介します。

電子錠とは?

皆さんは、「電子錠」を知っていますか?車やマンションなどに利用されている「電気錠」なら、その存在を知っている方も多いかと思いますが、「電気錠」と「電子錠」は名前は似ているものの特徴に様々な違いがあります。

これら二つの錠にどんな違いがあるかというと...

①電気錠

電気配線によって電気の力で動いている錠です。車やマンション玄関や工場などのセキュリティーとしてキーレスを特徴に幅広く普及してきています。配線から電気供給しているため、取り付けには専門知識が必要です。故障時や停電時には、業者を呼ぶなどして状況を改善しない限り使用することが出来ないというデメリットもあります。

②電子錠

錠内に内蔵されている電池を使用し動いている錠です。電池はコンビニなどで購入できるため、すぐに交換が可能であり、また簡単に取り付けができるという特徴があります。

そんな電気錠と電子錠ですが、今回は、輸送用コンテナや保冷コンテナのセキュリティを高めたいという要望が多くなってきていることもあり、今後ブームを起こすであろう電子錠についてご紹介します。

電子錠の種類

電子錠の種類は下記の4種類があります。

①カード式
②暗証番号式
③指紋認証式
④タッチキー式

 

鍵を何にするのかということが選択のポイントです。これらの中で、注目が高くなっているのがタッチキーです。タブレットやスマートフォンにIDを登録すれば、錠にかざすことでに鍵の開閉が出来ます。様々な機能がスマートフォン一台に集約される非常に便利な時代になってきましたね。

電子錠が変える物流の未来

物流シーンで電子錠を利用することができれば、セキュリティ面において様々なメリットがあります。

電子錠を輸送コンテナや保冷コンテナ、保冷ボックスに搭載することができれば、輸送品の盗難防止不当な開閉を避けることが可能になり、医薬品・食品などの製品を守ることがより一層確実になります。さらには下記のようなことも可能になります。

①配送管理ができる
②携帯・タブレットがカギになっていれば使用時間限定のキーIDを発行して他社の携帯を鍵として使うことが可能になる
③開閉履歴を残すことができる

 

等々、期待は広がるばかりですが、輸送用コンテナや保冷コンテナ、保冷BOXなどに搭載できるコンパクトな製品がない為、まだまだ実績はないのが現状です。

今後、ハイブリットな小型電子錠の開発に期待しましょう。