背景

製品の梱包に発泡スチロール製の緩衝材を使用されていましたが、サイズが大きいため、倉庫での保管に非常に場所を取るというお悩みを抱えていました。そこで、発泡スチロールから組み立て式の段ボール緩衝材への切り替えをご提案しました。段ボールであれば、未使用時はヒラの薄い状態で積み上げておけるので、保管時も無駄にスペースを取ることがありません。

ポイント

段ボールに変えて省スペース&エコな包装に

発泡スチロール製の緩衝材は、クッション性に優れ、複雑な形状でも成形ができるというメリットがあります。その反面、成形品のため保管の際に非常にスペースをとること、原料がプラスチックなのでエンドユーザーのゴミ処理負担が大きくなることなどのデメリットがあります。段ボールであれば、設計次第で発泡スチロールに劣らない保護性能と製品に合わせた形を実現できます。未使用時は薄いヒラの状態で保管できるので、発泡スチロールと比べると保管スペースを大幅に削減できます。また、段ボールはリサイクル率が非常に高いので、環境にも優しい包装になります。

作業性も同時に改善

製品自体に結構な重量があるので、持ち上げながら緩衝材を左右にはめ込んで外箱に入れる作業は、女性のパートさんには特に労力が要りました。そこで今回は、使用していた発泡スチロールの形をそのまま段ボールで再現するのではなく、緩衝材を先に外箱にセットして、その上から製品を落とし込む入れ方ができるように設計しました。最後に製品の上にパットを乗せて梱包するので、全方向からの衝撃にも耐えうる緩衝包装になっています。

終わりに

和歌山県下、大阪府内において、段ボール設計、パッケージ提案を行っています。お気軽にお問い合わせください。