2020年6月、HACCP義務化を含んだ法令が施行されます。HACCPにおいて、異物混入等の危害要因の一つとなり得る木製パレットと虫の関係について紹介します。

異物混入クレームで最も多いのが「虫」

食品に混入し、クレ-ムとして報告される異物で一番多いのは虫であり、全体の20-40%を占めていると言われています。特に原料や商品を輸送する際に使用される木製パレットは、虫の侵入経路や、繁殖場所の一つと言われています。

木製パレットが虫の「侵入経路」や「住み家」に

木製パレットは、コストが安く、大きさが自由に変えられるなどといった利点があり、物流において広く使用されています。しかし、カビなどが発生し易いので、そのカビを餌にする虫が付着するリスクが大変高くなっています。(とくに有名な昆虫がチャタテムシです。)

外部で虫の付着した木製パレットが工場に持ち込まれることで、工場内に虫が侵入してくるのです。

 防虫対策「クリーンエリア専用のパレットを使用する」

木製パレットによって発生する虫の対策としては、①虫が付着しにくいプラスチック製やアルミ製のパレットに切り替える、②木製パレットに防虫処理を行う、という方法があります。

しかしながら、プラスチックやアルミ製のパレットは全く虫が付着しないというわけではないですし、物流経路のすべての木製パレットに防虫処理を行うのも現実的ではありません。

そこで、効果的なのが、配送で使用されたパレットは工場に持ち込まず、クリーンエリア専用のパレットに積み替えることなのです。

クリーンエリアで使用するパレットは虫が付着しにくいプラスチック製が望ましく、定期的に清掃する必要があります。

(より楽に安心して運用できるクリーンエリア専用パレット「リブレット」のご紹介)