結露とは

コップに冷水(冷たい飲み物等)を入れると、表面にたくさん水滴が付くことがあります。これがいわゆる結露現象ですが、結露はどうして発生するのでしょうか。

空気は1㎥あたりに存在できる水蒸気の量が決まっています。(飽和水蒸気量と呼ばれる)その量は温度が高いほど多くなり、低いほど少なくなります。

コップに入れた冷水によって、周りの空気が冷やされると、飽和水蒸気量が少なくなります。その時、空気中の水分量が、飽和水蒸気量よりも多かった場合に、超えてしまった分が水滴としてコップにつくのです。

保冷BOX内でも結露は発生する

保冷ボックスに凍結させた保冷剤を投入すると、ボックスの内部温度が低くなるので、飽和水蒸気量が少なくなります。

コップの冷水と同じように、水蒸気として存在できなくなった水分が水滴として保冷剤表面に発生してしまいます。

 

保冷BOX内の結露を防止する方法

①乾燥剤を使用する

乾燥剤などを用いることで、空気中の水分量を減らす方法です。BOX内の空気中の水分量を減らし、温度が低下しても、飽和水蒸気量を超えないようにコントロールします。

②箱の開閉を行わない温度設計

保冷箱の開閉によっても、温かい空気がボックス内に流入するので、結露が発生するリスクが高くなります。輸送開始から到着まで、箱の開閉(リアイス等)を行う必要のない温度設計(保冷箱と保冷剤の組み合わせ)をすることが重要です。

③給水機能のあるシート等を使用する

保冷剤と製品の間に給水機能を持ったシートなどを設置することで、発生した結露水から製品を守る方法です。