現在の物流(特に国際輸送)は、コンテナと呼ばれる規格化された箱を用いることで、より安全に、より効率的に輸送されています。今回のコラムでは、様々な輸送用コンテナを紹介させていただきます。

海上輸送で大活躍のコンテナ達

 

ドライコンテナ (DRY CONTAINER)

最も一般的なコンテナです。長さにより20フィートコンテナと40フィートコンテナに分けられています。主な寸法は以下の通りです。

20フィートコンテナ
〇内寸(mm):5,883(L)x2,335(W)x2,217(H)
〇扉開口寸法(mm):2,320(W)x2,119(H)
〇最大積載重量(kg):28,310
※数値は標準値であり、コンテナの製造メーカーによって若干の差異があります。

40フィートコンテナ
〇内寸(mm):12,024(L)x2,344(W)x2,258(H)
〇扉開口寸法(mm):2,292(W)x2,258(H)
〇最大積載重量(kg):28,930
※数値は標準値であり、コンテナの製造メーカーによって若干の差異があります。

オープントップコンテナ (Open Top Container)

通常のドライコンテナの天井部分が開いている構造になっています。
クレーンなどを使ってコンテナ上方からの積み込みが可能なので、重量物、長尺貨物、背の高い貨物など、開口部からの荷役が難しい貨物を効率良く積むことができます。荷物を積んだ後、天井部分は専用の防水布でカバーされます。こちらも20フィート、40フィートに分かれます。

20フィート・オープントップコンテナ
〇内寸(mm):5,892(L)x2,335(W)x2,184(H)
〇扉開口寸法(mm):2,320(W)x2,147(H)
〇天井開口寸法(mm):4,876(L)x1,850(W)
〇最大積載重量(kg):17,820
※数値は標準値であり、コンテナの製造メーカーによって若干の差異があります。

40フィート・オープントップコンテナ
〇内寸(mm):12,021(L)x2,334(W)x2,230(H)
〇扉開口寸法(mm):2,322(W)x2,230(H)
〇天井開口寸法(mm):11,573(L)x2,080(W)
〇最大積載重量(kg):26,430
※数値は標準値であり、コンテナの製造メーカーによって若干の差異があります。

リーファーコンテナ  (Reefer Container/Refrigerated Container)

冷凍機を備え、壁には断熱材が入っている定温輸送用のコンテナです。冷凍機と断熱材の厚みの分、ドライコンテナより内寸が狭くなっています。
温度は-25℃から+25℃の範囲で調節が可能です。化学品、医薬品などの冷凍・冷蔵管理が必要な貨物の輸送に使用されます。

20フィート・リーファーコンテナ
〇内寸(mm):5,365(L)x2,225(W)x2,077(H)
〇扉開口寸法(mm):2,225(W)x2,025(H)
〇最大積載重量(kg):16,860
※数値は標準値であり、コンテナの製造メーカーによって若干の差異があります。

40フィート・リーファーコンテナ
〇内寸(mm):11,460(L)x2,226(W)x2,204(H)
〇扉開口寸法(mm):2,226(W)x2,121(H)
〇最大積載重量(kg):24,868
※数値は標準値であり、コンテナの製造メーカーによって若干の差異があります。

番外編 その構造はおしゃれなコンテナハウスとしても活躍

海上輸送の主役であるコンテナは重量物の輸送を前提とされた構造なので、非常に堅牢で、海上輸送に使用されることから塩害にも強く、長期的な使用に耐えられる耐久性を持っています。そのため、その構造を利用した住居も登場しています。

見た目もオシャレですね!

※住居として使用されるコンテナは、日本の建築基準法に準拠したコンテナであり、海上輸送用のコンテナがそのまま使われているわけではありません。

 

終わりに

今回は海上輸送用コンテナを紹介しました。コンテナはほかにも航空貨物用や鉄道用など、様々な種類があるので、また紹介したいと思います。