みなさんはSDGs(エスディージーズ)という言葉を聞いたことがありますか?SDGsは今や世界が取り組む課題です。SDGsがどういうものなのか、簡単にですが解説させていただきます。

持続可能な開発目標(SDGs)とは?

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標です。2015年の国連サミットにおいて全ての加盟国が合意した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で掲げられました。2030年を達成年限とし、17のゴールと169のターゲットから構成されています。
前身であるミレニアム開発目標(MDGs)※の後継なのですが、MDGsが発展途上国向けの目標であったのに対して、SDGsは先進国を含む全ての国が取り組むべき目標となっています。

※MDGs・・・2000年に採択された「国連ミレニアム宣言」と、1990年代の主要な国際会議で採択された国際開発目標を統合したものです。2001年に国連で専門家間の議論を経て策定されました。発展途上国向けの開発目標として、2015年を期限とする8つの目標が設定されていました。(①貧困・飢餓、②初等教育、③女性、④乳幼児、⑤妊産婦、⑥疾病、⑦環境、⑧連帯)

SDGsの17の目標

17の目標は大きく分けると、以下の3つに分類できます。


【目標1~6】
貧困や飢餓、健康・水の衛生など、開発途上国の基礎的な目標が中心になっています。目標5のジェンダー平等については先進国でも多くの課題があります。

【目標7~12】
エネルギー、働きがい、経済成長、技術革新など、先進国や企業にとって取り組むべき課題があげられています。また、つかう責任では一人ひとりの消費者にも持続可能な世界のために責任があるということがあげられています。(フードロスなど)

【目標13~17】
気候変動、海洋資源、森林資源、など国際的な課題があげられています。そして目標16では世界平和、目標17では国や企業や人々の協力を呼びかけています。

SDGsの具体的な取り組み例

身近な例:レジ袋有料化とエコバッグ

2020年7月1日よりレジ袋(プラスチック製買物袋)が有料になりました。この動きも身近なSDGsの取り組みの一つです。
海洋プラスチックごみ問題や廃棄物処理問題・地球温暖化問題に対応するため、環境省では2030年までにプラスチックごみを25%削減することを目標として掲げています。SDGsの目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、目標14「海の豊かさを守ろう」に関わる取り組みです。

エコバッグ画像

エコバッグ

様々な商品がプラ素材から紙素材に

ストローや、お菓子の包装袋、食品トレーなど、様々な商品の素材がプラスチックから紙素材に代わっています。SDGsの目標のうち、
目標12「つくる責任・つかう責任」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」に関わる取り組みといえます。

紙製のテイクアウト容器

紙製のテイクアウト容器

 

 

出所:外務省ホームページ「JAPAN SDGs Action Platform」
:SDGsジャーナル https://sdgs-support.or.jp/journal/aboutus/