冷凍食品を輸送する際の冷媒として主に使用されるのが「ドライアイス」と「保冷剤」です。今回のコラムでは、冷凍食品輸送における「ドライアイス」「保冷剤」のメリットとデメリットを紹介します。

ドライアイス

【メリット】

運用が簡単

ドライアイスは使い捨ての冷媒です。都度必要な分を購入するだけで簡単に運用することが出来ます。

【デメリット】

使えば使うほどコストアップ

ドライアイスは使い捨てなので、常に買い続けなくてはなりません。近年では特に、価格高騰・供給不足が心配されており、先行きが怪しい状況が続いています。

取扱いに注意が必要

-78.5℃と非常に低温なため、誤って直接触れてしまうと作業時に凍傷を引き起こす恐れがあります。他にも、密閉容器の中に入れたドライアイスが気化すると、体積が何百倍にも膨張してしまうため、容器が破裂してしまう危険性があるなど、取扱う際は十分に注意が必要です。

保冷剤

【メリット】

長期的にはドライアイスよりもコストを下げることが出来る

繰り返し使用することが出来るので、初期投資を償却すれば、ランニングコストを削減することが出来ます。

【デメリット】

初期投資がかかる

保冷剤の購入費用はもちろんですが、他に専用の凍結庫が必要になる場合があります。
冷凍食品の管理温度は、一般的に-18℃程度とされています。この温度域を実現するための保冷剤を凍結させるためには専用の凍結庫(-40℃庫)を準備する必要があります。

運用するためには、十分な検証・準備が必要

保冷剤で冷凍輸送を行うためには、「保冷剤の使用⇒回収⇒凍結⇒使用・・・」といった運用サイクルを実現する必要があります。そのためには「保冷剤を回収する仕組みがあるかどうか」や「必要な保有数量はどのくらいになるのか」等を、きちんと検証する必要があります。

ドライアイスから保冷剤への切り替えをサポートします

近年、ドライアイスの価格高騰・供給不足による不安から、保冷剤を使用した冷凍輸送に切り替えたいというニーズが増えています。しかし、保冷剤のデメリットでも申しあげたとおり、ドライアイスから保冷剤への切り替えは簡単ではありません。
私どもは保冷輸送のプロとして、皆様をサポートします。ドライアイスから保冷剤への切り替えをお考えの方はお気軽にお問い合わせください。