廃棄されてしまう柿を再利用したオールインワンジェル

 

和歌山の特産品の一つである「柿」。

私たちが普段口にしている柿は、色や形、大きさなどが市場で決められた規格を満たしていると判断されて初めて売り場に並ぶことができています。

そこで、規格外と評価された柿たちは、その場に廃棄され、やがて腐ってしまいます。

開発経緯

今回のお客様は、化粧品容器メーカー様。

和歌山の地域貢献の取り組みとして、特産物である柿の廃棄問題に着目されていました。

味は同じなのに腐らせてしまう柿を活用きないだろうか。そんな悩みを解決するべく開発されたのが、廃棄された柿の果実エキスを配合したオールインワンジェル。

弊社は、その開発段階から関わらせていただき、商品コンセプト構築のお手伝いと、商品の外装箱を製作しました。

食物の廃棄問題の解消で、今注目されているSDGsに先駆けた取り組みを実現しました。

箱を開けると、商品のコンセプトが伝わる

目に見えないところで起きていた「フードロス」の問題に焦点を当てる印象的なメッセージです。

発想の転換で環境対応×地域貢献

フードロス問題の一つとして、規格外野菜・果物の廃棄処分があります。食べられるけれど、売り物にならないから、やむなく捨ててしまうケースは少なくないようです。

最近では、そういった廃棄されてしまう農作物を農家さんと消費者の方が直接取引できるようなECサイトが開設されたり、「フードバンク」として寄付を募り、福祉施設などに提供するという対応策がとられています。

今回の商品もその一つ。本来捨てられてしまうはずだった柿を、化粧品として再利用することで、農家さんへの貢献に加え、購入者の方にもフードロスの問題を知ってもらうきっかけを作ることができます。

また、新たなターゲット層に特産品の柿をアピールすることができ、地域活性化の効果も期待できます。