今回は、段ボールの基礎知識②に続き、段ボールの強度に大きく関わってくるライナーの種類についてご紹介します。

段ボールの構成

前回ご紹介した通り、段ボールの構成は、表ライナー中芯裏ライナーからなります。

これらのライナーには、材質によっていくつかの種類があることをご存じでしょうか。段ボールの強度は、段ボールの厚み(フルート)と材質で決まるので、製品を梱包するために適切なライナーを選択することが必要不可欠になってきます。

今回は、そんな強度設計にも大きく関わるライナーの種類についてご紹介していきます。

ライナーの種類

ライナーには、C5・K5・K6・K7といった種類があり、下表のように材質名称もしくは材質構成のどちらかで記します。

材質名称の「C55」とは、C5の表ライナーとC5の裏ライナーという意味で、「C5SC5」は、複両面段ボール(ABF等)のC5の表ライナーとC5の裏ライナーという意味になります。また、材質構成の「C160g-SCP120g-C160g」は、表ライナー・中芯・裏ライナーの順に材質を表しており、アルファベットの右にある数字は、ボール紙1㎡あたりの重量(坪量)のことを指します。

ライナーの強度

ライナーの強度は、C5<K5<K6<K7の順で高くなります。C5は原料の古紙含有率が90%以上であり、強度はそれほど高くありません。一方でK5・K6・K7のライナーは、古紙を使用していないバージンパルプの使用率が全体の30%程度であるため、強度の高い段ボールを作ることが可能になります。

また、1㎡あたりの重量が大きいほどボール紙に厚みがあり、折れ曲がりにくさ・切れにくさが増します。つまり「アルファベットの後ろにくる数字が大きいほど強度が高くなる」ということになります。

最後に

ライナーを選択することは、最適な段ボール箱を設計するために必要な工程です。

通常配送・ギフトボックス・重量物配送・壊れやすい物品配送・海外への配送など、輸送する条件は様々ですので、それらに見合った段ボールを選定することが製品を安全・安心に運ぶことに直結してきます。

当社では、お客様にとって最適な段ボールをご提案いたしますので、是非ともご連絡ください。

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