効率(コスト)やスピードの観点から見られがちな物流。本当に、その2つの観点だけを満たせば十分なのでしょうか。今日、製品・商品の安全性に対する消費者の要求レベルは年々厳しくなってきています。その要求に応えるためには、工場における製造工程内の品質管理も重要ですが、工場から出荷された後の流通段階での品質管理にも気を配る必要があります。WACON は、物流を「安心」の観点から見直し、「より安く、より楽に品質を向上させるツールを提供したい」と考えています。そして、それを実現させるキーワードは、「衛生(クリーン)」と「温度」であると考えています。

基本的な考え方:WACONの3つの定義

従来、クリーンな物流機器といえば、ステンレス製もしくはプラスチック製のものと考えられていました。さらに拡大解釈がなされ、ステンレス製やプラスチック製であれば、その物流機器はクリーンであると考えられる傾向にあります。しかし、素材がステンレスやプラスチックであるだけで、その物流機器が本当にクリーンであると言えるのでしょうか。クリーンな物流機器を考えるとき、使用される素材が何であるかは重要ですが、あくまで必要条件に過ぎず、下記の3つの条件が伴ってはじめてクリーンな物流機器であると言えます。

  1. 物流機器からゴミが発生しない
  2. 物流機器にゴミが堆積しにくい
  3. 物流機器にゴミが付着しても除去しやすい

クリーンな物流機器とは

クリーンな物流機器を開発するための「素材研究」

物流機器からゴミを発生させないためには、使用される素材が大変重要になります。すべての素材を自社で取り扱っているWACONは、様々な切り口で各素材の長所・短所を比較検証しています。ある素材に特定した素材メーカーでないからこそ、公平な視点で客観的な分析を行っています。

発塵性の確認

クリーンな物流機器の第一条件は、そのものからゴミを発生させないことです。木材や金属は、カビや錆の発生源になるため、問題外ですが、ステンレスは塩素酸ナトリウムで腐食しますし、プラスチックは削れば発塵します。WACONでは、様々な素材の発塵性や耐摩耗性の試験を行い、それぞれの特性を理解した上で設計します。

剣山50回削り後、たたき時の発塵状況(PP素材)

静電気拡散性

クリーンな物流機器の第二条件は、物流機器にゴミを堆積させないことです。そこで、問題になるのが、静電気です。静電気が帯電することで、塵やホコリを吸い寄せ、簡単に除去しにくい状態になってしまいます。WACONでは、静電気拡散性を考慮に入れた素材選択を行います。

ANSI/ESD S11.11

クリーンな物流機器を開発するための「設計力・加工技術」

クリーンな物流機器のためには、素材選定だけでなく、構造も考慮しなければいけません。特にゴミの堆積を防ぎ、除去をしやすくするためには、できるだけ凹凸を無くし、シンプルな構造にしなければいけません。そして、その構造を実現するためには、設計力と加工技術が重要になります。WACONは、業界有数の設計力を保有しているだけでなく、加工機械の設計開発から自社で行うことで、オリジナリティのある製品づくりを行っています。

自社開発したプラスチック溶着機

WACONの提供するクリーンな物流機器

詳しくは製品ページもご確認ください。

衛生的(クリーン)な製品

温度を維持する物流機器とは

箱ではなく、温度を提供する

世の中には、高性能をうたった様々な定温容器も保冷剤(蓄熱剤)も存在しています。しかし、定温容器メーカーに温度キープ時間を質問すると、「それは、保冷剤次第です」という答えが返ってきます。逆に、保冷剤(蓄熱剤)メーカーに同じ質問をしても、「それは、容器次第です」という答えしか返ってきません。それらは満足できる答えになっているのでしょうか。本当に知りたい答えは温度とキープ時間であり、定温容器単体の性能でも保冷剤(蓄熱材)単体の性能でもないはずです。だから、WACONは、容器でもなく、保冷剤でもなく、温度を提供するメーカーを目指しています。

【STAGE1】温度設計 : シミュレーションと検証

一般的に用いられている熱量計算式の矛盾(流入熱量と保冷剤による吸収熱量が等しければ、容器内温度は一定であるという考え方)を解消するために、独自に「温熱解析シミュレーション」を開発しました。複合的な要因を加味したこのシミュレーションを使うことで、より精度の高い温度予測が可能になりました。そのため、従来のように計算と検証実験の試行錯誤を繰り返すことなく、短期間で最適解を導き出します。

【STAGE2-1】フリーサイズの定温容器製作

定温容器は、輸送するためのツールである以上、あくまで貨物が主で、容器は従の関係であるべきです。しかし、一般的な定温容器は、サイズも断熱性能も規格品しかないため、それに貨物あるいは輸送経路(時間)を合わせる本末転倒なことになっています。WACONは、貨物サイズおよび輸送経路(時間)に合わせ、最適な定温容器をカスタマイズして製作しています。

【STAGE2-2】定温容器製作のバリエーション

定温容器は、輸送するためのツールである以上、様々な輸送シーンに合わせて製作されるべきです。例えば、ワンウェイ輸送においては、容器の耐久性よりもコストが優先されるべきですし、通い輸送においては、耐久性を優先させなければいけません。WACONでは、包装に使われるすべての素材を扱っている強みを活かし、様々な素材の定温容器を製作しています。

詳しくは製品ページもご確認ください。

輸送温度に配慮した製品

【STAGE3】アフターメンテナンス : 確実な定温輸送のために

定温容器に使用されている断熱材の性能は、吸水量と共に経年劣化していきます。初期の性能が必要十分であったとしても、その性能は永続的なものではなく、定期的に確認されるべきです。また、ご使用頂く間に、どうしても部分的に破損してしまう容器も出てくると思います。 WACONでは、お客様にいつまでも安心してお使い頂くために、断熱性能の確認やパーツ補修を含めた万全のアフターメンテナンス体制を構築しています。 (別途、オプション契約が必要になります。)

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