商品の輸送から災害時の簡易ベッドまで、様々な場面で使用されている「段ボール」。今回は段ボールの歴史や、独特の寸法設定の方法について簡単に紹介します。

段ボールの歴史

段ボールは1856年にイギリスで帽子の汗取り用として紙に段を付けたものが起源といわれ、その後、アメリカではじめて包装材料として使用されました。日本では約100年前の1909年に片面段ボールが初めて生産され、現在、輸送包装材料として広く使用されるようになりました。(「段ボール」という名称が付けられたのも、この頃だと言われています。)

段ボールの定義

段ボールはJISにおいて、図のように、波型に成型した板紙(「中しん」と呼ぶ)の片面又は両面に板紙(「ライナ」と呼ぶ)を貼り合わせたものと定義されています。

また、段ボールは原料の90%が古紙(古新聞や古くなった段ボール)で、そのリサイクル率も95%という環境にやさしい包装材料として知られています。

段ボールの寸法設定(3つの寸法)

段ボールで箱を作る場合、図-2で示すような、「罫線を入れてL型に曲げる」あるいは「U型に曲げる」という構造が基本になります。

段ボールは罫線で折り曲げる場合、その厚みによって寸法関係に変化が生じます。原理的には段ボールの厚みの中間で折り曲がると考えると、それぞれの寸法の関係は図-3のようになります。段ボール箱を作る場合、必要となる寸法は内のり寸法(内寸)であるため、罫線を入れる寸法である設計寸法を設定するためには、折り曲げた時の寸法減少分をあらかじめ足しておく必要があります。

この様に、段ボールには「外寸」「内寸」「製作寸法」という3つの寸法が存在することになります。

その他、段ボールに関する疑問や質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。