上の写真は、皆さんが必ず目にしたことのある段ボールの形だと思います。「段ボールといえば」で思いつくこのスタンダードな形状は、通称「みかん箱」「A式」などと呼ばれています。

通販などの梱包としてもよく使われているA式箱ですが、実はこの箱にちょっとした工夫を加えるだけで、他社商品にぐっと差をつけることができます。

今回は、その差別化の一例として、業務用のお酒を販売しているお客様から採用いただいた、ぬか床セットの通販用梱包箱をご紹介します。

印刷デザインに一工夫

見落としがちな内フラップを活かす

商品が手元に届いていざ箱を開けるとき、一番目に付くのが内フラップ。にもかかわらず、このスペースを工夫している箱は意外と多くありません。だからこそ、内フラップに意外性のあるデザインやメッセージ、商品に込めた想いを乗せることで、お客様の心を惹きつけ、記憶に残る商品にすることができます。

今回は、内フラップにおばあさんのイラストとメッセージを印刷しました。外フラップは、上から送り状などが貼られ、せっかくのデザインが隠れてしまう可能性があるため、あえて何も印刷を施していません。

箱を開けた瞬間、出迎えてくれたおばあさんからの一言に何だかほっこりとしますね。

売り場でも一際目立つ存在に

今回の商品は、通販での取り扱いだけでなく、小売店向けとしての販売も予定していました。そこで、実際に売り場で、商品を箱ごと陳列することを見越して、側面に遊びの入ったデザインを印刷しました。

①箱を横に並べることで、半分に切れていた顔が合わさっておばあさんが浮かび上がってきます。

②両側面でロゴのデザインを少し変えているので、売り場での並べ方のバリエーションが増え、雰囲気に変化を作ることができます。