冷凍食品の宅配や、外食チェーン店などへの食材配送では、保冷にドライアイスが使用されています。国内のドライアイスの年間消費量は30万トン強で、そのうちの約8割が食品の保冷用であると言われています。しかし、近年は脱炭素社会実現に向けた排出削減への機運の高まりもあり、ドライアイスの消費を削減する取り組みがトレンドとなっています。今回のコラムでは、食品の輸送シーンにおけるドライアイス削減の3つの方法を、簡単にですが紹介します。

保冷容器の性能を上げる

保冷輸送用の容器として、広く一般的に使用されているのが保冷シッパーと呼ばれるアルミ製の縫製袋です。保冷シッパーは遮熱性能を持ってはいますが、断熱性能が低く、外部の熱をどんどん吸収してしまいます。(コラム:遮熱と断熱

この保冷シッパーを断熱性能の高い容器に切り替えることで、ドライアイスの消費量を削減することが期待できます。(事例:ドライアイス削減事例へ

保冷剤に切り替える

ドライアイスの代替として使用可能なものに、超低温の保冷剤があります。保冷剤凍結のための設備や作業が発生する場合がありますが、長期的に見れば、ドライアイスの削減だけでなく、ランニングコストの削減にもつながります。(リンク:ドライアイスの代替保冷剤専用ページ

キプクル500g

輸送方法の見直し

ハードルは高いですが、ドライアイスを無くすために、輸送方法そのものを見直すという手段があります。

①冷凍冷凍貨物のトラック積載率が半分以上の場合・・・冷凍車での輸送を検討してください。
②冷凍貨物が少ない・場合・・・冷却機付きの断熱ボックスを検討してみてください。

最後に

脱炭素に向けた取り組みや、SDGsが注目される中、ドライアイスを削減する動きがあちらこちらで見られます。私たちは保冷輸送ツールの開発メーカーとして、ドライアイスの削減を積極的にお手伝いしたいと考えています。ドライアイスの削減で何かお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。